エビデンスにもとづくカウンセリング効果の研究 その３

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エビデンスにもとづくカウンセリング効果の研究―クライアントにとって何が最も役に立つのか

◆第３章抜粋　実証的に支持された治療のまとめ１*1

◆抑うつ (Dpression)

技法	効果	文献例
非指示的カウンセリング	効果あり	NIHCE (2007)
問題解決療法	効果あり	NIHCE (2007)
精神力動的療法	効果あり	Leichsenring (2001)
プロセス体験療法	効果あり	Watson et al. (2003)
行動的マリタルセラピー	効果あり	Baucom et al. (1998)
対人関係療法	効果あり	Elkin et al. (1989)
認知療法	d=.82, 寛解率50%,抗鬱剤と同等の効力ながらより低い再発率	Gloaguen et al., 1998; Hollon & Beck (2004)
マインドフルネス認知療法	特に再発率の低さに優れている	Ma & Teasdale (2004)

NIHCE=National Institute for Health and Clinical Excellence

◆心的外傷後ストレス障害 (PTSD)

技法	効果	文献例
イメージ暴露法とリラクセーションの組み合わせ	50%の回復率	e.g., Bradley et al. (2005)
EMDR	ウェイティングリストの統制群に対してd=1.25	Bradley et al. (2005)
構造化精神力動療法	効果を示唆	Pavio & Nieuwenhuis (2001)
体験療法	効果を示唆	Pavio & Nieuwenhuis (2001)
１セッションだけのデブリーフィング	長期的には有害となる可能性がある	Bisson et al. (1997)

◆特定の恐怖症 (Special Phobia)

技法	効果	文献例
認知行動療法	高い効果あり	Choy et al., 2007
実体験 (in vivo)暴露	平均５時間で75%が臨床的回復	Emmelkemp, 2004
interoceptive exposure	in vivoな暴露と同等の効果を示唆	Emmelkemp, 2004
virtual reality exposure	in vivoな暴露と同等の効果を示唆	Emmelkemp, 2004
認知療法	実体験暴露と同等の効果あり	Choy et al., 2007

◆社会恐怖 (Social Phobia)

技法	効果	文献
認知行動療法	大きな効果あり	Hope et al., 1995
実体験 (in vivo)暴露	認知行動療法と同等の効果あり	Scholing & Emmelkemp, 1996
社会的スキルトレーニング	その他の認知行動療法と同程度の効果あり	Walzlo et al., 1990
インターネット認知行動療法	その他の認知行動療法と同程度の効果あり	Carlbring et al., 2007

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エビデンスにもとづくカウンセリング効果の研究―クライアントにとって何が最も役に立つのか

*1:文献は基本孫引きです